2019/5/15~2019/5/17 にイタリア・フィレンツェで開催されました、
EMSOS 2019 : 32nd Annual Meeting of the European Musculo-Skeletal Oncology Society
(第32回 欧州骨軟部腫瘍学会) のレポートをお届け致します。
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≪≪ EMSOS 2019に参加して ≫≫
国立がん研究センター中央病院
骨軟部腫瘍・リハビリテーション科 岩田 慎太郎
2019/5/15-17にフィレンツェ(イタリア)で開催されたヨーロッパ骨軟部腫瘍学会(EMSOS: European Musculo Skeletal Oncology Society)に参加してまいりました。
本学会は英仏独伊から東欧、中東、北南米、さらには近年では日本を含むアジアからも多くの肉腫専門家が集う会となってきました。
内容も手術・化学療法・放射線治療から病理・画像診断、さらには基礎研究とまさにJSTARの目指すような診療科横断的な学会となっています。
また最近では国際共同研究も盛んに行われており、本邦からも参加した腱鞘巨細胞腫の研究結果はLancet oncologyに掲載されました。
今回の学会では、新規薬剤であるlarotrectinibやpexidartinibなどの臨床試験の結果や、カスタム3D人工関節による骨盤再建の成績、小児における延長型人工関節の長期成績などの結果が報告されました。
さらにはnavigation systemの骨腫瘍手術への応用や不適切切除に対する治療戦略に関して、2人のエキスパートによるバトルも聞きごたえがありました。
この学会のもう一つの目玉はパーティーや晩餐会です。
毎回ホスト国が威信をかけて各地の素晴らしい場所で開催してくれるため、浮世離れした雰囲気を味わうことができます。
欧州のいろいろな先生と交流することもできる本学会、あなたも参加してみませんか?
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※ [国内/海外 学会レポート] にご協力いただける会員の方がいらっしゃいましたら、
ぜひ事務局までご一報のほど、何卒よろしくお願い申し上げます