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理事長あいさつ

肉腫診療のあらたな時代へ

「肉腫(Sarcoma)」は幅広い年齢層の全身のさまざまな部位に発生し、その診断と治療にあたっては、正確な画像・病理診断、外科的な手術から内科的な化学療法・放射線治療まで、まさに集学的な知識と技術が必要とされる代表的な希少がんです。

肉腫に対しては、その好発部位が四肢・体幹など整形外科が担当する運動器であることから、従来から整形外科が中心となって診療と研究が行われてきました。とくに我が国においては、化学療法についても整形外科が中心となって治療と開発が行われてきたという歴史があり、日本整形外科学会の主催する学術集会のひとつとして骨・軟部腫瘍学術集会が毎年開催され、2017年には50回の節目の年を迎えています。その治療成績はけっして欧米に劣るものではなく、術後の局所再発率の低さ、肉腫の発生から終末期まで全体像を見通せる専門家の存在、基礎研究レベルの高さなど、我が国が世界をリードしている分野も数多くあります。

しかし、内科・外科各々の分野における専門的医療水準の向上、チェックポイント阻害薬や重粒子線治療に代表される新たな薬剤や治療法の開発、後腹膜や子宮、頭頚部などこれまであまり注目されることのなかった部位の肉腫への対応、さらに希少がんの領域では特に重要と考えられる国際的な協調と協力をすすめてゆくには、従来の診療科単位の診療や研究では十分に対応できない場面があることも明らかになってきました。

わが国において希少がんに対する最適な診療・研究体制が模索され、肉腫に対する新たな治療が続々と開発されようとしている今こそ、その果実を最新かつ最適な形で患者さんに届けるために、診療科の枠をこえた肉腫に関する集中的かつ学際的なディスカッションの場が必要であると考えます。この数年間、さまざまな診療科の先生、さまざまな立場の方々と議論を重ねてまいりましたが、幸い多くの方々から、新たな学会の目指す理念、目標への深い共感とご支持をいただくことができました。

ここから、肉腫の診療と研究に携わる全ての医師、研究者、そして患者さんを含むあらゆる関係者の方々が手を携え、わが国と世界の肉腫の診療・研究の発展に貢献する高い志をもって、肉腫に関する新たなmultidisciplinaryな学会-日本サルコーマ治療研究学会(JSTAR)-を立ち上げたいと思います。全ての参加者が、それぞれの視点、それぞれの立場を生かして、共通の目標に向かって力を合わせてゆく、そんな自由闊達な開かれた学会に育ててゆきましょう。

日本サルコーマ治療研究学会 理事長 川井 章

日本サルコーマ治療研究学会
理事長 川井 章

国立がん研究センター中央病院
骨軟部腫瘍・リハビリテーション科長

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