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[国内学会レポート] 第43回 日本頭頸部癌学会

2019.06.24 カテゴリー:ニュース,国内/海外 学会レポート

 

2019/6/13~2019/6/14 に金沢で開催されました、第43回 日本頭頸部癌学会 のレポートを
お届け致します。

 

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≪≪ 第43回日本頭頸部癌学会のご報告 ≫≫

国立がん研究センター中央病院
頭頸部外科  吉本 世一

第43回日本頭頸部癌学会が去る令和元年6月13・14日に、金沢大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科の
吉崎 智一 教授の会長のもと、金沢市で開催されましたのでご報告いたします。

本学会の前身は頭頸部腫瘍研究会で、1961年に第1回の研究会が開催され1976年までに25回の
研究会が開催されました。1977年に発展的解消となり日本頭頸部腫瘍学会が発足しております。

その後、2004年より日本頭頸部癌学会と改称していますが、前身の研究会から数えると半世紀を
超える歴史のある学会であり、会員数も3000名を越えるに至っております。

本学会の特徴は頭頸部がんの診療、研究に携わる耳鼻咽喉科・頭頸部外科、歯科口腔外科、放射線科、形成外科、腫瘍内科など、幅広い専門家が参加した学際的な学術団体であることです。

これは臨床面や研究面の進歩に伴って、様々な領域の専門家が集まる学会に発展した結果であり、
最近では医師以外の他職種の方々も学会に参加されるようになりました。

このような学術団体は世界的にも少ないと思われます。

 

下は会場となったホテル日航金沢の1階に設けられた学会受付です。

 

受付横のポスター展示板に、JSTARの次回の学術講演会のポスターを展示させていただきました。

 

頭頸部癌の領域におきましては、手術技術の進歩に加え、放射線治療・診断技術の向上、化学放射線治療の普及と分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の登場、内視鏡を用いた経口的切除の開発など頭頸部がん診療は着実に進歩する一方で、その治療は多様化してきています。今回の学会のテーマは「斬新、先進、漸進」となっておりました。

シンポジウムなどの主なテーマは、上咽頭癌、頸動脈小体腫瘍などparaganglioma、下咽頭喉頭癌における機能温存への挑戦、頭頸部におけるトランスレーショナルリサーチ、口腔癌に対する挑戦的治療戦略、顎顔面・側頭骨の癌治療、HPV関連中咽頭癌の最新知見、頭頸部の放射線治療や薬物治療、頭頸部がん治療の均てん化と標準化の検証、などでした。

次回の第44回は、近畿大学放射線腫瘍学の 西村 恭昌 教授の会長のもと、令和2年6月5・6日に
大阪国際会議場で行われる予定
です。

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※ [国内/海外 学会レポート] にご協力いただける会員の方がいらっしゃいましたら、
  ぜひ事務局までご一報のほど、何卒よろしくお願い申し上げます 

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